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ごきげんなときに書く日記
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その日、びっくり鈍器ーへとたどり着いた僕は、
すかさず手指消毒用のアルコール噴射器を手に取り、
それを店員につきつけてこう言い放った。

「びっくり鈍器ーとか言ったな。
 なかなかのハンバーグレストランじゃないか。
 命が惜しければ、オレ達二人を席へと案内するんだな。」

騒然とする店内。怯える人々。
そう、僕と父はハンバーグレストランびっくり鈍器ーへと、
昼食を食べに訪れたのである。

眼前にアルコール噴射器を付きつけられた店員は、
為す術も無くこう答えた。

「禁煙席と喫煙席、どちらになさいますか。」

これは、僕がびっくり鈍器ーへ赴いたそのとき様子を
多少脚色して記したものである。


先日、カレー好きの助手がびっくり鈍器ーに視察に言ったという話を聞いた。
ここはやはり、僕自身もびっくり鈍器ーに赴くべきだろうと思い、
常々びっくり鈍器ーへと行く機を虎視眈々と窺っていたのだ。

そもそもカレー好きの助手とは誰なのか、
何故にびっくり鈍器ーに視察に行かねばならないのか、
どうしてびっくりドンキーをびっくり鈍器ーなどと表記するのか、
皆様におかれては不思議に思う向きもあろう。
ひょっとすると遊句は変態なのじゃないかと、
不審の目を向けたくなる向きもあろう。

カレー好きの助手とは、
他ならぬカレー好きの君島三夜さんなのだ。
ボイスドラマ『教授と助手』で助手の役をやっておるので、
その都合上、ここでは助手と呼んでいる。

そして、説明の順番が前後するが、
この君島さんはハンバーグレストランびっくりドンキーのことを
びっくり鈍器ーと呼んではばからないのだ。
ひょっとするとカレー好きな上に鈍器マニアでもあるのかもしれない。
くれぐれも背後には注意しなければならないと思う。

そんなわけで、僕自身もびっくりドンキーを
びっくり鈍器ーと表記することで助手の機嫌をとってしまおう
という算段なのである。
けっして僕が鈍器マニアなわけではないのである。

そのカレー好きで鈍器マニアの助手が
『教授と助手』の視察も兼ねて、鈍器ーに赴いたと聞く。
ならば、教授役を務める僕としても
びっくり鈍器ーに赴いて、ウホウホとひき肉を貪ってしまおうと、
そいういう算段だったのである。


さあ、今やびっくり鈍器ーで席へと案内されている僕である。
怯えた店員は言われるがままに、僕と父を禁煙席へと案内する。

「ご注文が決まりましたら、
 お席のボタンでお呼び下さいませ。」

今や店員は完全に僕の言うなりである。
僕が手元のボタンを押すだけで、すかさず店員が
注文を聞きにやってくるのだ。

すっかり上機嫌の僕と父はびっくり鈍器ー特有の
ウェスタンな扉のような雰囲気のメニューを眺め回し、
本日犠牲となる食材の選定に余念がなかった。

おお、ハンバーグは150gと300gがあるのかぁ。
やや、びっくりフライドポテトなんてのがあるぞ、
どんだけびっくりなのだろう。

一頻り談笑し、
メニューをポテサラパケットディッシュと決めた後、
僕は任務にとりかかることにした。

父にも内緒の極秘任務である。

先日、カレー好きの助手と話をしたときに、
ジンギスカンキャラメルは北海道で買わなくても
全国のびっくり鈍器ーのレジあたりで売っていると大見得を切ってしまった。

しかしである。しかしなのである。
このあいだの助手の報告によると、びっくり鈍器ーに
ジンギスカンキャラメルが置いていなかったようなのだ。
ここで僕は一つの仮説を立てた。
それは、

「そもそも助手は北海道の鈍器ー
 だったから置いてなかったんじゃね?」

というものである。
そりゃそうだ。北海道ならば方々のおみやげ屋さんに
ジンギスカンキャラメルが置いてあるはずだ。
わざわざびっくり鈍器ーに置いたところで、
大して売れることはないだろう。

そのような目論見のもと、
僕は父に、ちょっとトイレに行ってくると言い残し、
レジへと向かった。

逆だよ、と父に言われた。


父に逆だと言われたので、
カモフラージュのためにまずトイレへと赴いた僕である。
ここのトイレは既に制覇済みだ。
証拠写真も残っている。


図1:証拠写真

思えばこのびっくり鈍器ーは既に僕の勢力圏内だったのだなぁ、
などと思いながら、僕は策を巡らせていた。

よし、迂回して父に見つからないようにレジへと向かおう。
そう考えるや否や、僕はハイラル城で兵士の目を欺くリンクのごとく
店内を忍び足で進んだ。

ウェイトレスに怪しまれながらも、
遂にレジへとたどり着いた僕は、
すぐに目的の飴やらガムやらキャラメルやらが
売っている場所へとは向かわず、もっと入り口付近の
ぬいぐるみやらオモチャやらが売っている場所を眺めていた。

どうしてそんなことをするのか。
と問われると自分でもよくわからないのだが、
ここまで隠密行動を取った以上、もう決定的に隠密してしまいたくなる。
今や僕がジンギスカンキャラメルを求めているということは、
誰にも知られてはならないことなのだ。
そのためには、慌ててキャラメル売り場に向かってはいけない。
全くもって意味が不明だが、
とにかく要するにそのときの僕は、そういうテンションだったのだ。

さあ、サンリオの眼が光るオモチャを尻目に、
ついに目的の場所へとやってきた僕は、
いかにもわざとらしくへぇー飴とかガムとかがあるなぁ、
などという感じでその付近を見まわし、
ついにキャラメルらしき箱が置かれているゾーンを発見した。

そしてジンギスカンキャラメルを探すのだが、
どうしたことだろう。ないのだ。
十勝バターキャラメルと夕張メロンキャラメルは置かれているのに、
ジンギスカンキャラメルがない。ありやがらない。

ウッとうめき声を上げ、
しなしなとその場に崩折れる僕である。

ないんだから、ないんだろうなぁ。
あんまり人気がなくて置かなくなってしまったのだろうか。
意気消沈して席へと戻った僕は、お冷やをヤケ飲みしたのであった。


【第一章 ~遙かなるジンギスカンキャラメル~】 =完=


+ + + + + + + + + +


【第二章~思いは遠くジンギスカンキャラメル~】


ジンギスカンキャラメルの入手に失敗した僕は、
ふらふらとした足取りで、近所の食料品店へと向かった。
この店では売れ残って消費期限が近くなった微妙なお菓子が
安売りされていることがあるのだ。

その日もきっと定価では敢えて買いたいとは思わない
微妙な感じのお菓子が投げ売りされているに違いないと考えた僕は、
ワゴンに近づき、商品を物色した。
そして、一つのお菓子を見つけたのだ。

「塩入りすいかのど飴」

こっ、これは!
ジンギスカンキャラメルには及ばないけれど、
そこはかとない微妙さを醸し出している。
一つが十個入り、それが五つまとめて百五円なり。

ジンギスカンキャラメルの代わりにはならないけれど、
これはこれで面白そうだわい、などと言いながら、
震える手で塩入りすいかのど飴を五つひっつかんだ僕は、
血走った目でレジへと向かい。百十円出して五円のお釣りを受け取り、
一目散に家へと向かった。

そして、いまや僕の目の前には
まさに五つの塩入りすいかのど飴があるのである。


図2:塩入りすいかのど飴



図3:塩入りすいかのど飴と戦車


図4:せっかくなので碁笥に入れてみた

なんだか俄然楽しくなってきた。
こうなったらいっそのこと、これで碁を打ってみようとおもう。
ジンギスカンキャラメルで碁を打つというのは、
もともと助手の発案である。全くもって面白いことを考える人だと思う。



図5:行きますよヒカル 右上隅小目

ついに戦いの火蓋が切られた。
塩入りすいかのど飴先、互先、コミは6目半だ。


図6:互角の戦いを繰り広げる中盤


図7:終局

黒の一瞬の隙をついて、
塩入りすいかのど飴が右上の黒地を突き破った。
黒は右上隅の一角を大量にアゲハマにとられてしまう。
ここで黒投了。やはり塩入りすいかのど飴は強かった。

互先でも、塩入りすいかのど飴を持つだけで
なんだか有利になったような気がしてくる。
対局中に小腹が空いたら食べることもできて、とても便利だ。

ちょうど僕も小腹が空いたところなので、
食べてみようと思う。


図8:ご開帳

いわゆるすいか味で、普通においしい。


さあ、本日のまとめと行こうじゃないか。
特にまとめるべきこともないけれど、無理矢理まとめるならば、
結論としては、塩入りすいかのど飴は碁石としても使うことができる。
碁石ほど保存がきかないという欠点はあるものの、
それを補って余りある楽しさだった。
我ながらいい買い物だったなぁ。

多分ジンギスカンキャラメルでも同じことができるので、
この次こそはジンギスカンキャラメルを入手して
助手に一矢報いてやろうと決意しつつ、
本日の日記の締めくくりとしようと思う。

=完=

 

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