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ごきげんなときに書く日記
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 僕は無知だ。
その無知具合たるや、
友人の偽ドラ息子(仮名)から
「無知だな遊句は。無知!無知!」
と言われたくらいである。
実に6秒間で3回も無知だと言われるほどの無知っぷりである。
場合によっては蒙昧ですらあるといっていい。
合わせ技で「無知蒙昧」も可だ。
ちょっと変化球で「鞭も美味い」もありだ。
いや、やっぱり駄目だ。
僕にそんなマゾヒスティックな趣味はない。

 そんな無知な僕だが、
無知であるが故に未知のものが多い。
何か得体の知れないものにしょっちゅう遭遇する。
遭遇するたびに、やや、なんだこれはと思うのだが、
それが緊急に正体を究明する必要がないものである場合、
その未確認物体の正体究明はしばしば先延ばしにされる。
あれはなんだったんだろうと気にはなりつつも、
敢えて調べるまでにはなかなか至らない。

 そんな気になっているものの一つに、
たまに家に出没する「やわらかい虫」というのがある。
銀がかった灰色のボディーに刺々しく三又に分かれた尻尾。
アンテナのように長い触角。わらわらと動く足。
いかにも害虫といった風の強面さんだ。
ムカデとは違うし、ゲジでもない。
フナムシに似ていなくもないが、
フナムシよりはずっと小さい。
そして、異常にやわらかい。
柔ではなく軟の方である。
何だこいつはと思って
ティッシュで軽く取り押さえると、もう潰れている。
コイツは見た目に似合わず恐るべき虚弱体質なのだ。

 僕はこの「やわらかい虫」を今までに何度か見かけ、
その度に、
「また性懲りもなく現れおったか、やわらかい虫め。
 お前の弱点は知っているぞ、ズバリガードの甘さだ!」
などと言いながらティッシュで始末していたのだが、
5日ほど前、意外な形でこいつの正体が分かることになった。

 我が家では毎年、ひな祭りの時期にひな人形を飾る。
首がねじ切れても、修理に出せば見事に蘇生する、不死身のおひな様だ。
きっとHP(ヒットポイント)が9999くらいあるに違いない。
そして毎ターン500ずづHPが回復しているのだろう。
とても戦って勝てる相手ではない。
しかし僕はその日、そんな不死身の
おひな様に異変があることに気づいた。

 僕は自分の目を疑った。
あろうことかひな壇の頂上におわしますおひな様の
ヴァリアントメイル(要は衣服)に穴があいているのである。
究極の防御力を誇る最高の装甲がいとも簡単に…。
いったい何者の仕業だ!?
魔王が復活したというのか!!?

 そう思った僕は、
ひな人形の衣服を食い破る魔王の正体を
googleで検索することにした。
そして、僕は信じられないような事実を知ることになる。

 おひな様のアブソリュートガードを食い破った魔王の正体は、
なんと例の「やわらかい虫」だったのだ!
ごんぎつね風に言えば、
やわらかい虫よ・・・おまいだったのか・・・。
である。
そいつの名前は「シミ」。
シミ目シミ科の昆虫で、紙や衣料、穀類などを食害する…うんたらかんたら。

 最弱の防御力しか持たないシミは、
 最強の攻撃力を持つ魔王だった。

 そして僕の中で「やわらかい虫」の存在は、
「やわらかい魔王」として再登録されたのであった。
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